可望而不可即

思う事が色々と。

20歳になったけど

記念日というものは非常に厄介だ。

そもそも時間という概念自体が人為的に作られたものに過ぎないはずだ。

それなのに元号が変われば大騒ぎして、クリスマスが近づけば慌てふためき云々。

本来何も気にする必要の無い日々が急に重みを増す。


今日で20歳になった。

どうでもいい一日のはずなのに急にあれこれ昔の事を思い出してしまう。

20代になってしまった。

老いる事に対する恐怖と一日一日がただ徒らに過ぎていく事への恐怖。

一日一日の体感速度が年々早くなっている気がしてならない。

このままでは何の印象も無く死だけが確実に近付いて来るのだろうか?

20歳になった如きでこんな事考えるのは野暮だろうか?


青森で生まれて神奈川行ったり群馬行ったり大阪に行ったり…全く記憶が無い。

赤ちゃんだから当たり前だけど

大阪の幼稚園で一緒に遊んでいた女の子に好きって言われた。

親が時たま俺にそう言ってくるのだが、そんな事あったのだろうか。

微かな記憶なのだが。

関東に来てもう15年くらい経つ

純粋無垢だった頃が懐かしい。

知らないで良い事がいっぱいあったし、知る由も無かった。

今みたいにくたびれた顔じゃ無いし、希望と優しさに満ち溢れた顔をしていた。

バレンタインなんか10個以上は当たり前だったのになぁ笑

どこで変わってしまったのか

強制的に中学受験させられて、毎日泣きながら勉強してたのが懐かしい。

ニュートン算とか旅人算とか、食塩水とか、伝統工芸品とか、星座とか知らねぇよ。


中学高校は嫌な思い出しか残ってない。

勿論楽しいことも多々あったはずだが、思い出せないのが一層悲しい。

時間だけが確実に経過して

思い出や記憶は薄れ姿形すら曖昧になって

負の感情のみが確実に胸に絡みついている


知れなかった感情

得られなかった経験

見つけられなかった喜び

理解しようとしなかった考え

それら全てが過去から俺を離さない

体と歳だけは大きくなるのだが。


過去を振り返る事は無意味だし、今を生きればいいのは分かりきっているけれど

あまりにも、あらゆる経験が無いことに愕然とする。

確実に今の俺の足を引っ張っている。

誰かから必要とされたり

誰かの為に頑張る事とか

そんな経験が無い。


只の記念日であって、日常と何ら変わりはない。

代わり映えの無い、只々退屈で疎外感だけが募る日常。

先行きが暗い。

代わり映えの無い日常だけど一日一日に感謝してこれからも生きていこう。

頑張っていればきっと何か良い事があるから。


口で言うのは簡単。 過去に足を引っ張られて努力の仕方すら分からない。 何を頑張ればいいのかも不明。


でもいつ死ぬか分からないし、頑張ろう。


他人に何も与えて無い癖に他人に期待したり求め過ぎるから変な気持ちになる。


誕生日なのに陰成分しかない便所の落書き書いてどうするんだよ。


白ワインとピーチフィズとライチオレンジとカシスソーダのせいで頭痛い。

そういえば酒弱い事忘れてた。

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