風俗行ったら人生変わった話 終
部屋を出る。
薄明かりだった空が暗い闇へと変わっていた。
闇のような日々がまた始まる。
最後にハグをしてくれた。
暖かい温もりを最後に味わう。
こんな幸せな事を、日々享受出来る人達が羨ましい
『初めてがあなたで良かったです。 ありがとうございました。』
礼を言った。
『こちらこそありがとう お兄さんカッコいいからサービスしちゃった笑』
再びハグをしてくれた。
どこまでも優しい。 無私の姿勢に感服した。
離れたくなかった。 もうこの状態で死にたい。
これ以上幸せなことが人生であっただろうか? この先あるのだろうか?
お金で買った愛に包まれてこのまま死にたかった。
『じゃあね。 またいつか会えるといいね』
そのいつかは二度と訪れないという現実を同時に突きつけられた。
現実への階段を降りる。
最後まで手を振ってお見送りしてくれた。
ゆめちゃんにゆめを見させて貰った。
一時間程の夢
1/168000の夢
今日も現実という悪夢を見る。