可望而不可即

思う事が色々と。

ゼミの飲み会があった。 前々から憂鬱だった。 授業でも全く話す人いないし完全に浮いているから。 前の飲み会は教習って嘘ついて逃れた。 それほど飲み会恐怖症だった。 流石に二回目行かなかったら壁作ってると思われるからやめた。

結論から言うと思った以上にどうにかなったしそれなりに楽しかった

国分寺のお高い焼肉屋。 教授のご厚意で全額奢り。10万近く会計してて戦慄した。

しかも国分寺まで定期が無いから教授の車で送って貰った。

本当にありがた過ぎる。

車内は女の子三人と俺と教授だった。 勿論助手席。

車内の会話で早速洗礼を浴びる。

後ろの方から、彼氏と上手く行ってるとか、言い寄ってくる男がどうのこうの、惚気話とかひたすら話してた。

終始無言の俺。当たり前。

そうだ、俺は今完全に違う属性の人達といるんだ。

俺はそちら側では無い。

当たり前の事が俺には途方も無く難儀な事。

醜い自分との差に食らう。

教授が気を使い出して話しかけてくれる。

バイト何やってるのとか部活何してたのとか、家どこらへんとか

その気遣い、優しさがかえって心を抉る。

俺今気使われてるなぁ、、 この感覚。 何度経験してもその度胸が痛くなる。

教授は俺のこと絶対苦手なのに、、優しさが辛い。

他の人が来るまで駅で一人でスマホいじって待つ。

みんな着いて焼肉屋に行く。

席をどこか決める。

これも俺にとっては毎回胃が痛くなる。

下手に真ん中座って話に上手く参加出来ずに周りに気を使わせる

完全に端に座らないと俺が場所的に邪魔で彼らが引き離されて迷惑になる。

教授の隣ならまた気を遣わせる。


たかが席如きでそこまで考えないだろう、、

俺にとっては居心地と直結する死活問題なのだ。

サークルの新歓とかゼミ飲み会とか毎度毎度苦い思いをしてきた。

結局端の手前で分断させた。

隣の男の子とか最初は全く話さないでお葬式状態だった。

手持ち無沙汰で音速でサラダ食べたり、異様なペースでジュースを減らしていく。

分かる人いないか?この気持ち。

何かタスクをしていないといけない焦燥感。


流石にお葬式のまま焼肉食べるわけにはいかないからゼミ決めた?とかバイトしてる?とかどうでもいい当たり障りのない話題を投げる。

内心お互いどうでもいいけど仕方ない。 沈黙は金では無い。

肉はめちゃくちゃ美味しかった。


色々話してたら中学受験した人が意外に多くてその話をずっとしてた

海城とか立教とかめちゃくちゃレベル高い中学の人いて驚いた。

懐かしかった。 今は武蔵が御三家から外れかけてるらしい


ゼミ員の8割は彼氏彼女持ちでひたすら恋愛トークしてた。

それを横目に厚切り塩タンとディープキスする俺()

別に嫉妬とか全く感じない。 制御装置のおかげだ。

思考が止まるから無の境地で聞いてた。

周りが気遣ってくれて弱火くらいの会話の火種。

誰とも話さないで無心で焼肉食べてればいいと思ってたけどそれなりに楽しかった。


結局二次会も行く事に。

飲み放題だけどスクリュードライバー飲んで即死した。

二次会もそれなりに話したこと無い人達と話せたので良かったと思い込んでいる。

本当に恋愛トーク好きなんだなぁと低みの見物していた。

微妙な仲の同郷の人とも普通に話した。


盛り上がる事もない当たり障りのない話しかしなかったけど話せたので良かった。



1番大切な事。

周りとの差を思い知らされた。

ゼミ員の人達は話していてわかったのが、漏れなく全員ポジティブだった。 会話の内容にネガティブさがまるで無い。 俺みたいに話をマイナス方向に展開して進展する感じでは無い。

全員立派な考えと、優しさを持っていた。

最初はどうせ勉強しないで遊び呆けてる中身の無い輩だと穿った見方をしていた。


そうじゃない。 逆だ。

対して勉強もしてない俺こそが中身の無い輩だ。

バイトしてたりDJしてたりインターンしてたり『大学生』している

今しか出来ないこと。勉強では学べない事。今をフルに生きている事

活力を感じた。

そういった経験が絶対に就職とか今後の人生に役立つ。


みんな彼氏彼女持ちだからか、優しい。 俺のゴミみたいな話題も広げてくれたり、話掛けてくれたり気を使ってくれる。

どうでもいいはずなのに。


他人を思いやる心。 誰かから愛されている現実。 それによって生じる自信。

自分を愛さなきゃ他人も愛せない。

人間関係を円滑に築いている。

他人に気を配れる、意見や考えを柔軟に受け入れるおおらかな心。


対して俺はどうか


他者にまで気を配れない。 自分に必死。

自分を愛せない。 愛するための理由、自信、他者からの承認。 それらの圧倒的な欠如。

故に自分を憎しみ、卑下し、憤怒する。

怒りの盾で自分を守るしか出来ない。


人間的な出来の違い、他人や物事に対しての考え方、余裕を持ったその心

それら全てに圧倒的な差がある。

埋められない差

今日はとにかく劣後感を強烈に感じた。


周りのステージにはとてもじゃないけど到達出来ない。

このままだと永遠に二等的下位人間

斜に構え過ぎる態度


差を痛感した。

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